新型コロナ相場はどこまで下がるのか?
年初に想定していたのは最後のユーフォリアが今年でアメリカ大統領選挙の後、本格的なリセッションが訪れると考えていました。しかし新型コロナウイルスにより一気に相場が崩れています。
このような時に慌てずに対処するには直近過去の値動きをレビューしておくというのも一つの手段です。
今日はダウを事例にとって2018年以降で大きな調整が発生した時の値幅を検証して今後の相場展開の心構えを皆さんと一緒に共有したいと思います。
あくまで個人的視点なので参考程度にとどめてください。そして自分の決めた売買ルール、売買サインに従って取引することは言うまでもありません。
NYダウの2018年以降で発生した大きな調整を検証する
下のチャートをご覧ください。NYダウの週足チャートです。
2018年以降で大きな調整がいくつかありました。今回はその中でも比較的大きかった調整の値幅と期間を4つ抜き取りました。下のA, B, C, Dをご覧ください。
約2年間の間に少しずつ調整しながらもほぼ一本調子に上昇してきたダウですが、よく見ると大きな調整もありました。
調整の大きかった時の値幅と期間
過去のデータから動きを予測することは重要です。しかしご自分の取引ルールに従ってエントリーもしくはクローズする、もしくは様子見することが一番大事なことは言うまでもありません。
それを踏まえたうえで上のチャートのA,B,C,Dの期間にどのくらいの値幅があったのか確認します。
A,B,C,Dの中で下落率の最大最小、そして期間の最大最小を組み合わせてシミュレーションしてみました。
最大の下落率で直近高値から20%、最小でも8%という数字が確認できます。
今回の調整が本格的となるのであれば少なくともダウは27200ドルまで大きく見ると23800ドルまで下がってもおかしくないということになります。
またその調整期間は少なく見ても4週間、多く見ると13週間の可能性があるということになります。現在はまだ3週目なのでもう少し下がってもおかしくないということになります。
自分の定めた売買サインに従う
買い方であればこの相場では多くの人が損切りさせられていると思います。しかしこの値幅の可能性があるのであればそれは正解ということになります。
売り方であれば急落しただけに大きく利益を得たと思いますがここからさらに下落を狙うのかどうか悩ましいと思います。
買い方は我慢の時を経て売買サインが好転した時に買う、売り方は自分の売買サインに従って「戻りを売る」戦略になるかと思います。
どんな時も自分の取引ルールを冷静に守る
いずれにせよ大事なのはご自分の定めている取引ルールに従ってエントリーやクローズを行っているかどうかです。
こういう相場ではいったん冷静になってルールに従っているのかどうかをまず見直すことが相場で長く生き残れる一つの方法だと思います。
今日は速報のようになりましたがいい事例が出てきたので記事にしました。この相場、一緒に乗り切りながらうまく利益につなげていきましょう。